
SETIのクロニクル
他のコンテンツとダブった内容ですが、時代順に並べてみました。
SETIにも歴史が在るのがわかってもらえれば幸いです。
〜1959年(コッコーニ&モリソン以前)
ガウスなど(ホームページ参照)。
信号を受けるのではなく、信号を送ることがメイン。
また当然であるが、対象としては月や火星などである。
1959年 コッコーニ&モリソンNatureに論文投稿
哲学的な問い→科学的な研究。
星間通信における電波の優位性。
中性水素の吸収線(1.42GHz)。
1960年 フランク・ドレイクによるオズマ計画
世界で初めてのSETI観測。
探査周波数:1.42GHz
探査対象:鯨座のτ星&エリダネス座のε星→太陽型の恒星
観測場所:米国国立電波天文台(NRAO)グリーンバンク
観測時間:150時間
コッコーニ&モリソンとは独立に計画。
1961年 ドレイク方程式の提唱される(Byドレイク博士)
銀河系にどれだけの知的文明があるかを見積もる式。
変数5個→不確定性が大きいものあり。
N=A×B×C×D×E×F
A:銀河系の年齢を通して毎年誕生する恒星の平均数(個/年)
B:そのうち惑星系を持つ恒星の割合(%)
C:その中で、生命の誕生に適した条件を持つ惑星の数(個)
D:そこで生命が誕生し、複雑な生物への進化が起こる惑星の割合(%)
E:その中で、知的生物が誕生し、高度に発達した文明を形成する確率(%)
F:そのような文明が存続する平均寿命(年)
科学的意味は少ない?
しかし、定量的に求められる意義は大きい。
1964年 カルダシェフ文明のタイプを定義
文明の進み具合によって出せる電波の強度が違う。
文明を進み具合で3種類に分類。
タイプT:地球が受ける太陽エネルギーと同じくらいの出力ができる文明
タイプU:太陽が出す総エネルギーと同じくらいの出力ができる文明
タイプV:銀河系が出す総エネルギーと同じくらいの出力ができる文明
SETIの観測を行うときにどの程度の文明であれば受かるかの目安。
地球はタイプ0.7型くらい。まだまだですな。
のちにカール・セイガンが改良。
1964年 カルダシェフらによる2回目のSETI観測
なぜかタイプVを対象に、さらに二つのクエーサーを観測。
何がしたかったのか?パッシブSETIかな。
<このあと70年代・80年代にも多くの観測があるが、
大して代わり映えしないのでほぼ省略。→50回程度の観測>
1971年 NASAサイクロプス計画を構想
アンテナアレイ。
一個から初めて数を増やしていく。
最終的には100mのアンテナを1000台。
1000光年先のTV電波の漏れも見つけれるはず。
すごいけど現実性なし。そして、計画頓挫。
1973年 オリバーWaterHoleを提唱
観測周波数としてHとOHの間つまり1.4−1.6GHzがノイズが小さく
最も観測に適している。
1974年 地球からの初めての信号発信
望遠鏡:プエルトリコのアレシボ305m電波望遠鏡。
目標天体:球状星団M13(2万1000光年)
批判が続出したらしい。
”ジャングルでは静かにしているのがいい。”
1975年 関係ないけど、僕はこの年に生まれました。
1977年 Wow信号
オハイオ州立大学の電波望遠鏡が奇妙な信号を受信。
バックグラウンドノイズの30倍。
いまだに不明。しかし、再観測では何も見つからず。
1978年 森本・寿岳・平林新しい観測周波数を提唱
ホルムアルデヒドの遷移スペクトル=4.83GHz
理由:暗黒星雲の方向を上の周波数で観測すると、
背景輻射3Kのノイズが小さくなる。
日本人唯一の貢献?
1979年 カルダシェフ新しい観測周波数を提唱
PositroniumのSpin-flipのライン周波数=203GHz。
理由:星間吸収を考慮した時のミリ波の優位性。
Positronium=もっと軽い原子&自然界にはほとんど存在しない。
1979年 SERENDIP計画開始
UC Barkeley主導。
Search for Extraterrestrial Radio
Emissions from Nearby
Developed Intelligent Populations
の略らしい。英語で”思いがけない”という意味がある。
他の天体観測の間にSETIの観測も行う。
おんぶに抱っこ方式。英語で言うと"piggyback"
SETI system。
チャンネル数:100
望遠鏡:UC Berkeley's Hat Creek
Observatory
周波数:1.4GHz
1982年 IAU(国際天文学連合)第51分科会設立
Bioastronomy(宇宙生物学)の分科会。
”地球外知的生命体発見後の行動に関する原則についての宣言”
信号の確認と情報の公開が2本柱。
1985年 META計画始まる
ホロウィッツ考案。
Mega-channel Extraterrestrial
Assayの略。
ハーバード大学のオークリッジ電波望遠鏡(26m)を使う。
WaterHoleを中心に840万チャンネル。
1986年 ホルムアルデヒドの周波数でSETI観測
先の森本らの提案を受けて、H2CO(4.83GHz)周辺で観測。
観測はアメリカ(NRAO)で行われた。
暗黒星雲の前にあるHD170493も観測。
1986年 SERENDIPU計画始まる
形式はSERENDIP計画と同じ。解析に高速フーリエ変換を使用。
チャンネル数が6万5千に増え、感度がよくなる。
グリーンバンクから始めて、他にも4つの望遠鏡に設置。
1988年まで。
1990年 METAU計画始まる
META計画と基本的には同じ。
アルゼンチン電波天文台(30m)で観測。
米国惑星協会の後援。
現在も継続中。
1992年 NASA10年間のSETI計画を打ち上げ
総額1億ドル。
計画1:望遠鏡・・カリフォルニアのゴールドストン深宇宙局のアンテナ
方式・・全天走査型
周波数・・1-10GHz
計画2:望遠鏡・・プエルトリコのアレシボ電波望遠鏡(305m)
方式・・恒星を見る目標型
周波数・・1-3GHz
残念ながら、議会はこの計画を1年後に中止。
フェニックスプロジェクト(1995年)に受け継がれる。
1992年 SERENDIPV計画始まる
これも形式はSERENDIPU計画と同じ。
場所が変わり、世界最大のアレシボ電波望遠鏡(305m)を使用。
1996年まで。
1995年 BETA計画始まる
Billion-chanel Extraterrestrial
Assayの略。
METAの次世代計画。同じくホロウィッツ考案。
ハーバード大学のプロジェクト。
ハーバード大学のオークリッジ電波望遠鏡(26m)を使用。
周波数はWater-Hole。2億5千万チャンネル。
現在も継続中。
1995年 Project Pheonix始まる
NASAのSETI計画の後継者。SETI研究所主導。
ニューサウスウェールズ, オーストラリアでパークス(Parkes)
電波望遠鏡(46m)を使用することで観測を始まった。
現在は、アレシボで活動中。
方式・・恒星を見る目標型
周波数・・1-3GHz
現在も継続中。
Very Large Array (VLA)でWow信号を再観測
VLAでWow信号が発見された領域を再観測。
VLAは映画『コンタクト』で信号を発見する望遠鏡郡(27基)。
ニューメキシコ州ソコロ。いい望遠鏡です。
1996年 161回IAU(国際天文学連合)コロキウム開催
イタリアのCapriで宇宙生物学に関する国際学会が開催。
1997年 SERENDIPW計画始まる
これはSERENDIPV計画とほとんど同じ。アレシボやし。
チャンネル数が1億6千8百万チャンネルに。
現在も継続中。
1998年 イタリア・オーストラリアでもSERENDIP計画始まる
イタリア:メディシナ天文台
オーストラリア:パークス天文台
内容的にはSERENDIP計画とほぼ同じ。
現在も継続中。
オプティカルSETI(OSETI)開始
UCバークレーとハーバード大学による計画。
電波ではなく、レーザー(光学=Optical)で発信される信号を探索。
1999年 SETI@home始まる
アレシボで1.4GHz観測。
それをスクリーンセイバーに解析させる。
現在も継続中。
2000年 アレン望遠鏡郡建設へ
マイクロソフトの創設者の一人ポール・アレンがSETI研究に約12億円を寄付。
その資金でSETI専用の望遠鏡を建設。
4mの望遠鏡を700個作ってアレイにする予定。
今までの10倍の領域を、1-10GHzで探査する予定。
日本にもこんな人いないかな。。。
2000年 我々が、野辺山45m電波望遠鏡の共同利用にSETI観測を提案。
1.4GHzではなく、メーザー現象(レーザーの電波版)の起こりうる水の周波数
22.2GHzでの観測を提案。対象は惑星系の発見されている恒星。
残念ながら、受理されず。現在2回目にチャンレンジ。
2001年 日本人で初のSETI観測
アメリカ電波天文台VLAに出したプロポーザルが受理され、系外惑星が発見されている恒星を
対象にSETI観測を実行。
xxxx年 ETIを発見